ナンシー関「子供に好かれなきゃ意味ないと思う」
「子供は感情で好きになるけど、大人のそれは分別だから」
というのがナンシー関のテレビ評というかお笑い評。ちょっとどの本に書いてあったか忘れちゃったので不正確な引用になってますが、たぶん欽ちゃんか志村けんか何かそんな人を評した時の言葉だったと思う。
リリー・フランキー氏が、
「この世界(サブカルとかテレビ評論)でナンシー関を知らない奴は、よっぽど不勉強か、モグリだ」
というようなことを言っていて、名実共にモグリのワタシはマジで読んだことなかったので読んでみたのです。
いやあ、参りました。
そう、こういうことをやりたかったのですよ、このブログでは。
当然ながらこのレベルには到達していませんが、まるで教科書を手に入れたような心地です。
本の中で「タモリが死んだらどうするかな、私」というような一節があって、つまり「発生から見てきた人がちゃんと終わったところは見たことがないから」ということなんですが、もうちょい説明すると、人気なくなって消えたとかじゃなくて、松田優作みたいに夭折したとかいうんでもなくて、きちんと終焉を迎えたというのは、まだ自分の年齢的に見れてないと。
そう言ってたご本人が夭折してしまったわけで、今さらながら本当に惜しい限りです。
本当にタモリやたけしが死んだ時、この人なら何と言ったろうかと考えてしまいます。
この人の後を継いでるといえば……誰になるんでしょうね、立ち位置的にはあの、誰だっけ、『だめんずナントカ』のあの人っぽいんだけど、書いてることは普通すぎてねえ。
そう思うとむしろネットに溢れる数々の名もなきブログとか、2ちゃんとかニコニコとかが今一番サブカルらしいことをしてると思うんですがどうでしょう。
「才能の無駄使い」なんて言われる程にクオリティの高いものもあったり、著しくクオリティの低いものがあったりするのもむしろサブカルらしい。
そんな中から最近一番感激したのは、小説『恋空』
の、アマゾンでのレビュー。
おおむね褒めちぎってるんですが、行頭の一文字を縦に読んでいくと真逆の意味になるという、『いろは歌』並の高等テクニックを駆使して、検閲を潜り、横書きのケータイ小説を揶揄するという離れ技。
他にも「鍋敷きには役立つ」とか、あえて『忍空』と間違えてみたりするパターンもあります。
誰かがやり出したことに乗っかっていってるわけですが、途中からそっちの方が面白くなって重点が変わり、結果的に丁度いい風刺のスタンスになっちゃってるあたりがなんとも、プロではないがゆえの数の力というか、とにかく見事です。
風刺といえば風刺のプロである筈のやくみつるさんはどうしちゃったんでしょうね、最近。
風刺漫画家が正論ばっか吐いてどうする、と言いたくなりますが、本業の漫画の方の作風は変わってないようなので、「あえて流されてやってる」だけなのかも。
思えば亀田の親父に亀田みたいなカッコでケンカ売ったのは風刺漫画家らしいやり方でした。
でも世間はそう受け取らなかった。それが悲しい。
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ウロコロリ―やくみつる的モノの見方 著者:やく みつる |
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