カテゴリー「映画(日本)」の39件の記事

2009年11月13日 (金)

六兵衛「世の中俺のような臆病者の方が多いはずだ」

というのは映画『ひとごろし』劇中の松田優作演ずる六兵衛の台詞です。

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さる地方の藩に腕利き武芸者として囲われていた丹波哲郎。腕に驕って性情悪く、小馬鹿にしてた藩士達に闇討ちをかけられます。

そこは難なく返り討ちにしたものの、これで藩にはいられなくなり出奔。怒った殿様は上意討ちの命を下す。

ところが敵は腕利きの武芸者、城下には誰も手を挙げる者がいなかった。そこに唯一手を挙げたのが城内きっての臆病者で役立たずの誉れ高い松田優作でした。

ところが敵は腕利きの武芸者、普通にやって勝てる訳もないから、「世の中俺のような……」と一計を案じ、とんでもない奇策を弄して討ち取りにかかるというお話です。

奇策といっても奇想天外なトリックとか緻密に練られた詐術とかそういうんじゃないですから、そういう期待は持たないように。

ただ昔の作家はホントに面白いこと考えるなあって感心してしまいます。

展開自体には無理があるんですが、ちゃんと哲学が感じられるんで気になりません。

物語は置いといて、これは松田優作と丹波哲郎の演技対決みたいな趣があるんで、その話をしましょう。

ワタシの採点では何となく丹波哲郎の勝ちでした。

若い頃の松田優作はちょっとやり過ぎというか凝り過ぎというか考え過ぎの感があるんです。

優作かぶれで役者目指した感じの若い役者はよくこの辺の優作を真似るんですが、はるかに下手だし、見苦しいし、お手本にするところから選び間違えてるんでセンスもないし、先もないんでしょう。

それはともかく今作の優作は覇気強しでほんの弱冠空回りしてたりしてなかったり、微妙なところなんですが、普通にいつも通りサラッとこなして抜群の存在感を出しつつも愛しやすい悪役を演じきった丹波哲郎の方が上ではないかと。

でも頭打ってイカれた振りをするトコなんかまさしく優作劇場で見事なんですがね。

筋からいって振りなのは読めるんですが、「いやホントにイカれちゃったのかな?」って一瞬思わせられてしまう程の名演でした。

キーワードは「さかなつり」です。

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2009年10月29日 (木)

声ちっちゃ。

というのは最近のアート系日本映画全般に言えることですが、この『神童』での甲本雅裕は本当に何言ってるかわかんなかった。

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「耳はいいんだね」と音大の教授が言うシーンがありますが、ワタシの耳は悪いってのかコノヤロウとそこでも頭にきてしまいました。

とはいえ割といい映画です。

天才ピアニストの少女がイマイチな音大受験生と出会って、周囲のプレッシャーやらなんやでピアノ嫌になってたけど、なんやかんやで上手いこといくみたいな話です。

個人的には同級生の少年が良かったですね。

実は超片想い中なんだけど、とりあえずいじめっぽいちょっかいしか出せなくて、でもなんやかんや心配だったりして、でもピアノのことは全然わかんないから見てることしかできなくて、っていう。

好きな女の子が全然違う世界にいってしまう切なさが、別に主題じゃないんですがグッときました。

そんなピアノの世界の厳しさを描いた作品はよくあって、そんなのを観る度に思うんですが、スポーツの世界の方がよっぽど楽だなと。

わかりやすく点とりゃいいんですからねえ。「君のピアノは呼吸してない」とか言われてもねえ。

ワタシも音楽は好きですが、そこまでの違いはわからないのが悔しい。

楽譜も読めなきゃ楽器も弾けないのが悔しい。

「音楽は人生に必要だと思う」とか言われると、弾けないワタシは耳も指もないのと一緒だと言われているようで疎外感を感じてしまうのです。

でも弾こうとは思わないんですよね。大変そうだから。

ところで。

こういう世界には、まず「作れる人」がいて、そこから良いものを「選べる人」がいて、誰が作れて誰が選べるかを「知ってる人」がいます。

それぞれの才能は重複することもありますが、すべてを兼ね備えた人は僅かしかいません。

だからそれぞれに特化した人がそれぞれの仕事に専念するべきです。

ところが近頃は選ぶ才能のない人が賑やかしとか話題作りみたいなことで審査員席に座らされているのをよく見ます。

本業を極められなかった人が映画とか小説とかに手を出してたり。

まるで才能の無い人に「とりあえず客は呼べる」みたいなことで監督やらせてたり。

そんなことやってっから日本の映画やテレビはダメになっていくんだろうに。

もうサラリーマンにプロデュース業をやらすのはやめましょう。

フリーランスをもっと大事にするべきです。

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2009年10月28日 (水)

北大路欣也「天は我々を見放した!!」

という台詞が有名になった映画『八甲田山』

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今まで何度も途中だけちょろっと見たことはあったんですが、先日ようやく最初から最後まで見ることが出来ました。

なんせ長いんでね。

今さら評価しなおすのもなんですが、改めて見直したら、あれえ? こんな話だっけ。ってところが多分にありまして。

大体日ソ戦直前のことだと勘違いしてましたね。日露戦直前のことだったんですね。

それとこれ史実に忠実に描いた作品だと思ってたんですが、大幅にフィクション化したモデル小説の映画化だったようです。

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このモデル小説というもの、最近どうかと思うようになりまして。

というのも名前のもじり方に一々イライラするんですよ。『不毛地帯』でも、

ロッキード→ラッキード
グラマン→グラント
ノースロップ→サウスドロップ
スーパータイガー→スーパードラゴン

といった具合になっていて、サウスドロップって何だよって感じになんか緊迫感そがれるんですよ。

山崎豊子作品は特に、モデルになっているのが本気で怖い筋だったりするんで、公式に誰々がモデルですと認めることは昔から滅多にありません。

それはしゃーないと思うんですが、だったらもっと原型わかんないぐらいの名前にすればいいのに。

ストーリー自体徹底的に転回して、ありえないフィクションにしちゃえばいいのに。

逆に史実として取材した限りのことをノンフィクションかドキュメンタリーとして描いてもよかったのに。

それでドラマ性がそがれるなんてことはないと思うのです。

解りにくくはなっても、複雑なことが面白いのが事実なんだから。

それに時代劇なんかの場合はフィクションでも武将の名前はそのまま出てくるわけだし、史実と史実の間にある空白部分を史実から想像するところに作家性が出てくるわけでしょう。

モデルへの配慮も大事なんでしょうが、やりようはいくらでもあると思うのです。

というか、実名を伏せることがそんなに大事なことですかね。

最近、その辺が問題になった本もありますが、あれなんかは名前どうこうよりもあの作家があの本で何をしたかったのかが問題だと思うのです。

「事前に原稿を読ませる約束はなかった」とか、

じゃあ一体誰のために書いたんだと。

八甲田山の話に戻りますが、高倉健の映画だと思ってたんで北大路欣也と二大主役みたいになってたのも意外でした。

ま、その辺から史実と違うんですが。

他にも三國連太郎、丹波哲郎など大御所ぞろいです。さすがにみんな上手いなと最初は思ったんですが、山に入ったあたりから台詞が聞き取れないシーンが結構出てきます。

状況や録音技術のせいもあるんでしょうが、昔の役者さんはそれも踏まえて口跡の良い人が多いんで、ちょっと意外でした。

さすがに名優もこれだけ若い頃だとイマイチな時もあったのかなと。

あと秋吉久美子さんが出てきます。地元の案内人役で。

昔の映画版『不毛地帯』にも娘役で出てました。

超かわいかった。

その映画版『不毛地帯』は仲代達也と田宮二郎の『華麗なる一族』コンビ。

仲代達也が出す雰囲気は瀬島龍三そっくりで、実に見事でした。

ちょっと似すぎて心配になるほどなんで、今の唐沢版の役作りも正解だと思います。

なんせ「一切のモデルは存在せず、過去現在において似てる人がいてもそれは偶然に他ならない」訳ですから。

山崎豊子は「巨悪を暴こうというんではなく、そこに重厚な人間ドラマがあるから、題材に選んでる」という人なんですが、

原作を読む限り、人間の厚みや深みまで描けているとは思えません。つまらなくはないんですが、物足りません。

きっと「こうしないとエンターテイメントにならない」みたいのが邪魔してるんでしょう。

それでいてほとんど片っ端から映像化されています。

この監督達はワタシと同じような物足りなさを原作から感じたから、映像で完成させようとしたんじゃないだろうか。

田宮二郎はじめ、名優が演じたキャラ達には人間の厚みや深みを感じさせるものがあるんでね。

だから、山崎豊子作品は映像になってはじめて完成すると言っていいんじゃないかと思います。

ということは、きっと小説家より脚本家になったほうが良かったんでしょうね。

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2009年10月26日 (月)

サトエリのおっぱいのためなら死ねるさ。

そんなキャスティングだけで9割がた完成してたと言っても過言ではない映画『秋深き』

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夫婦の純愛もので片方が死ぬという、なんかケータイ小説みたいな話だなと思ってたら、原作は織田作之助。戦前・戦中に活躍した『夫婦善哉』の人でした。

だからと言っていいんでしょう、美少年と美少女が出会って片方が白血病になって死ねば泣くという、アナルから前立腺つついたようなものとは訳が違います。

まず号泣するような映画ではありません。

ごく単純なストーリーを淡々としみじみと描いていってる感じです。

サトエリと八嶋智人がばっちりハマってるんで、あとは余計な小細工さえしなければ良いという、たぶん一番難しいことなんでしょうが、それをやり遂げたようです。

いやなんせこの話。

サトエリが乳ガンにかかるわけですが、あえて切らないんですね。

乳ガンて男から言わせれば、つらいだろうけど切っちゃえば治るわけだし、そこに惚れてるわけじゃないんだし、結婚してるんなら尚更心配することなんてないじゃないかとか、他人事のうちは思っちゃうもんなんですが。

女性にとってみればそれは、誰が見るとか誰が気にするとかそんな話ではなくて、自分が自分である証のような、アイデンティティの物凄く重要な部分を占めてるものだったりするわけで。

そういうことを男性観客にもわからせるために、サトエリを持ってきたというのが物凄く効果的だったと思うのです。

この人のおっぱいには他の巨乳アイドルにはない、なんか母性的な優しさを感じるのです。

だから八嶋演ずる旦那がおっぱいと命を同列に見て、おっぱいを守るために奔走する姿に馬鹿馬鹿しさはなく、むしろ共感してしまうのです。

あと下手に脱がさないのも良かった。

それがあったらせっかく物語に移入した感情がすべておっぱいに行ってしまうところでした。

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↑まさかアマゾンでおっぱいまで買えるとは思いませんでした。

買ってどうしろっていうんでしょうね、コレ。

5千円です。

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2009年10月 7日 (水)

柄本明の声バレバレ

な、映画『リアル鬼ごっこ』

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の、コレは原作ですがコレは読んでません。

あくまで映画を観たのです。

その映画は一時期から多くなったバトルロワイヤル系――とはいえ、なかなかアヴァンギャルドな始まり方をしていたので期待したんですが、

話が進むに連れて展開も結末も陳腐なお粗末なものになってしまってがっかりでした。

原作だと違うのかなあ。

でも大筋とか設定が同じならやっぱコレ観た後に読む気はしませんな。

メディアミックスした場合の派生作品はそれぞれ独立した作品として評価すべきだとは思ってたんですが、映画がこんな具合だと原作読もうという気にはならない。

機会損失ですな。

あってるかな。

いやまあ、原作が受けるはずだった利益を毀損してしまっているという意味で。

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2009年9月22日 (火)

滝田洋二郎『おくりびと』

確かにいい映画だとは思いましたがそんなそれほど映画賞総ナメにするほどでもないかなと。

関係者はじめ関係ないマスコミまで大浮かれしてましたが、これしきで調子乗っててはいかんでしょう。

特に納棺師に対する偏見を描いた部分がピンときませんでした。

世代や土地柄の差もあるのでしょうが、なんかねー……

広末みたいな若い嫁さんが「触らないで穢らわしい」とか言うかなあと。

その広末も年取って色気出てきて、昔より今の方が好きだというのはワタシも多くの人と同じく変わりませんが、相変わらず表情をくるくる変えて顔芸で芝居するようなところは鼻に突く。

微笑を三段階か五段階に分けるぐらいで丁度よかったと思うんですがどうでしょう。

ところで制作のきっかけになった小説を書いた人は、舞台地が違うし宗教観の違った結末になってるからもう原作としなくていいよとか言ったそうで、

それは原作でも盗作でもなく、触発されて違う作品が生まれるということもあるということを積極的に肯定した作家の気概というか絶妙なバランス感覚だなと感心したわけですが、

それはそれとして、やっぱり偏見や葛藤からの脱出とかを描くには、その時代とか土地柄とか宗教観とかが大事になってくんじゃないのかなと思った次第です。

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2009年9月 3日 (木)

映画の『容疑者Xの献身』

『ガリレオ』の最終回に出てきた爆弾のクオリティがあまりにドイヒーだったもんで、その後すぐ予告された映画にも興味持てなかったんですが、公開から大分経ってようやく観る機会がありまして。

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意外にちゃんとしたつくりだったんでびっくりしました。

アホみたいに計算しだすところもなかったし、警察の描写もリアリティあったし。

ドラマから映画になるとドラマっぽい映画になるのが常ですが、ドラマのことは忘れたかのように映画らしいつくりになってたのでびっくりしたんです。

でも柴咲コウだけは相変わらずドラマ癖のついた芝居をしてたのが気になりまして。

今回は演出方針変えましょうというのが上手く伝わってなかったのかもしれませんが、浮いてる気がしたんですよ。

最近の役者全般に言えますが、ドラマならOKの芝居でオレOKって思っちゃってると、この先ヤバイんじゃなかろうか。

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2009年8月30日 (日)

日テレの『20世紀少年』

以前、第一章のテレビ用編集版を見た時はたいそうがっかりしたもんです。

あー、やっぱこんなもんなんだ。話題だけなんだ。映画館出たところでウキウキのコメントしてた人達はやっぱ嘘ついてたんだ。

と思ったもんです。

でもこないだやってたノーカット版にはびっくり。

確かに同じ映像なのに、断然面白かった。

良い意味で原作通りではなかったし。

ところがその翌週やってた第二章のテレビ編集版にはやっぱりがっかり。

時間が限られてるから仕方ないんだろうなとは思うのだけれど、あんなことになるのならやらない方が良かったんじゃないか。

堤監督も嘆いてるんでしょうが、無理難題を押し付けられたテレビ版の監督も嘆いてるんでしょう。

わざわざ自分の評価を下げるためにやったようなもんです。

テレビ版第一章を見てノーカット版を見る気は失せたんですが、ノーカット版を見ると次が見たくなった。

ところがテレビ版第二章を先に見てしまうとやっぱりDVDで見直す気にはなれなくて、第三章を見に行く気にもなれない。

これは商売としてどうなんでしょう。

逆を狙ったことは分っていますが、ワタシには逆効果でした。

動画サイトで徹底的に削除依頼したアニメより、野放しにしたアニメの方がDVDはよく売れたという調査もあるそうです。

論理的に正しいように見えても、意外と世間は逆に動く。

勘違いと思い込みのなんと多いことか。

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2009年7月 4日 (土)

緒形拳『野獣刑事』

以前どこかの何かの番組で泉谷しげるさんが、映画で共演した時の緒形拳さんがえらい恐かったという話をしてらっしゃいましたが、この映画のことだろうと思います。

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人がDVDなんか観てると後からやってきて、

「これなんて映画?」

とか聞く輩がいますが、

「タイトル聞いてわかんのか?」

と聞き返してやります。どういう映画かを聞けと。

しかしながらこの映画はタイトルそのものズバリで野獣刑事です。

野獣みたいな刑事が大暴れするんです。

その野獣というか刑事が緒形拳で、野獣というか刑事の愛人がいしだあゆみで、野獣というか刑事の愛人の元のシャブ中の旦那が泉谷しげるなんです。

これもまあ、時代をうつしてるんでしょうが『刑事一代』と同じく平気で被疑者ぶん殴ったり、上司を罵倒したりと、今の組織だ社会だ法だ何だとお行儀の良い刑事モノに腐らされたワタシの目には恐ろしく気持ちよく映るんです。

物語の展開もなんだかんだ言って正義なんだろう、ハッピーエンドなんだろう、野獣というか刑事が勝つんだろうとか思って観てたんですが、

そう……でもない展開に持ってかれまして。

それじゃ救いが無いじゃないかって感じになるんですが、

勿論そういうことを描いているわけで。

そういうところも新鮮に感じたわけです。

思えば昔の映画にはこういう、無常観とか寂寥感とかを実に上手く描いた映画が多くて、それが「日本映画らしさ」みたいな所があったんですが、最近はとんと無くなりましたね。

流行が移るのは結構ですが、今の日本映画に胸張って「らしさ」を誇れるような所があるんでしょうか。

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2009年5月22日 (金)

インフォシークのニュースから

ワタシとしては大変面白く観させて頂いた『大日本人』がなぜか今さらメタクソに叩かれております。

なんでも最近になってアメリカで再公開されたそうで、

『「日本文化の恥」とまで言われた作品をなんで今さら』だの、

「映画の体をなしていない」だのと、なんかそんな感じで無茶苦茶言われています。

「日本文化の恥」なんていつどこで言われてたんだろう? まったく記憶にありません。

日刊ゲンダイの記事なんですが、そこに引用されている謎の映画記者の言い分をさらに引用すると、

「松ちゃんのファンやマニアックな映画ファンが中心でしたが、それなりの数字が残せたのは所属の吉本の全面バックアップがあったからです。
すさまじいばかりの大PR作戦で、あらゆるメディアを総動員して
“松本の初監督作品”をあおりまくりましたからね。
内容はもうデタラメというしかなかった。
ストーリーをはじめ、いったい何をいいたいのか、主人公や登場人物に何の意味があるのか、すべてがめちゃくちゃ。
大PR作戦の片棒を担いで、こんな映画を評価していいのかと我々記者仲間の間でも声が上がりました」(映画記者)

というわけで。

ワタシなんかには『ごっつ』育ちなだけに何がいいたいのか、何の意味があるのかよくわかって楽しめたんですが、

『ごっつ』観てない人にはわかんないかもしれないとは思いました。

だからこの映画記者の批判もよくわかります。

でも、

じゃそん時言えよと。

公開当時に言ってくれよと。

なんだってあんなビミョーな、良いのか悪いのかよくわかんない評判になってたのか。

賛否両論以前に「めったなことは言っちゃいけない」みたいな雰囲気が確かにありました。

松本人志やビートたけしが何か新しくて変わったことやると往々にしてこの雰囲気が流れます。

事務所が怖いとか圧力が怖いとかいうより、天才を無闇に批判すると後で評価が上がったときにバカをみるから、みたいな感じです。

商売なら提灯記事ぐらい当たり前とは思いますが、今言えるなら別に最初から言ってても大して違わないんじゃないですかね。

どうせブログや掲示板で叩く人はいるわけだし。

営業妨害になるのはDVDを売ってる今言ったって妨害は妨害だろうし。

これじゃ選挙のときだけいいこと言う政治家と一緒だし、

選挙のときだけ何も言わない報道とも一緒だろうし。

そういうことをよく言ってる太田総理は匿名掲示板について、

「みんな口調が一緒なのが気持ち悪い」とか言ってましたが、

この手の記事によく引用される謎の専門家達の口調もみんな一緒で気持ち悪いですね。

本当に存在するんでしょうか。

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