本物を勝手に作った。
ということが世の中にはあります。
今もあるかは知りませんが、以前大阪の気合の入った業者が中国の工場を使って裏原系ブランドのニセ物を作ったことがありました。
良心的にも「ニセ物なので半額です」と言って売っていました。
ですが出来は完璧だったのです。
なぜなら本物も中国製だから。
グッチやらヴィトンやらの場合、最上の素材を使って熟練の職人が手作業で作る。だから大量生産はできない。でも欲しがる人はいっぱいいる。
だから値が上がるのです。
最近はどこもふっかけてるだけですが、元々はそうだったのです。
これはイタリアやフランスが工業化競争に出遅れて、大量生産市場に入れなかったという政策的な事情もあります。
まあとにかくブランド品の真贋を語るときには品質と希少性が主眼になっていたわけですが、先の裏原ブランドの場合はどうなのか。
素材は確かで、技術も確かな中国工場を使っていたわけですが、大量生産可能な代物を小口注文するだけで希少価値を出していたんです。
しかし同じく同じものを小口注文して作ったニセ業者は半額での販売が可能でした。
ということは本物も半額以下のコストで作れていたはずです。
そこに上乗せされていた金額は何なのかというと、デザイン料だということになります。
品質ではなく、デザインに金を払えと。
このデザインは俺しか出来なかったのだから、それだけの価値はあるだろと。
もっともだと思います。
でもそれはもう著作権の主張になっています。
粗悪なニセ物というか、同じ品質の海賊版を作られたことになります。
デザイナーも創作する作家なのだから、この権利は保護されるべきものだと思いますが、現状ではデザイン料の基準がよくわかりません。
ブランド品は高いほど売れるので、今はどこも本来の価値以上にふっかけています。
著作権使用料は元々明確に決まっているものではありませんが、本なら10%、歌だけなら1%と大体の相場があります。
デザインに著作権を主張してニセ物を排除したいのなら、デザインの著作権使用料も管理するなり規制するなりしてある程度の相場をはっきりさせた方がいいんじゃないでしょうか。
例えば作家と出版社みたいにデザイナーと版元を明確に分けるとか。
「Tシャツの出版社」みたいなものを作ってですね、各ブランドから注文を受けると。
Tシャツの出版権も握ると。
下請けにはどこの工場でも使えばいいし、ブランドとして値段を下げたくないんなら中間業者が入ったって平気でしょう。
ただしデザイン料は定価の10%とする。とか。
謎のデザイン料にぼったくられてる気がしてならないのでね。
それで結果的にはブランド品がお求め安い価格になると思うのです。
本当に質のいいもの、人気の高いものには適正な高値がつくでしょうが、同程度の品質でデザインだけが違うものは、人気のないものから淘汰されていくでしょう。
結局何が言いたいかというと、大したことないくせにブランドぶってるヤツがムカつくっていうだけの話です。
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